原油の中にはガソリン、灯油などの成分のほか、色々なものが混じり合っています。そこで、原油の成分を選び分ける蒸留という工程が必要となります。
石油製品・化学製品ができるまで
石油製品の製造プロセス
原油は沸点の差を利用して混合物を成分別に分離濃縮する方法で分けられています。これを加熱して、常圧蒸留装置という高さ50mほどの塔内の棚段で分離しています。沸点の低い物質(ガス、ナフサなど)ほど上部棚段で取り出され、沸点の高い物質(重油など)が底部から抜き出されます。その後、硫黄分を除去するなど二次処理後、品質を確認し、製品となります。
製油所・事業所のプロセス
北海道製油所のプロセス
千葉事業所のプロセス
愛知事業所のプロセス
徳山事業所のプロセス
石油化学製品の製造プロセス
石油化学工業は、限られた資源である石油をより効果的に活用するための重要な産業です。
製油所から送られてきたナフサ、LPガスを原料に、パラキシレンをはじめキシレン、スチレンモノマーなどの各種石油化学製品を生産しています。
製油所・事業所のプロセス
千葉事業所のプロセス
愛知事業所のプロセス
徳山事業所のプロセス
製油所で作られる製品と主な用途
原油から製造される主な製品について、紹介します。
製品名 | 使用用途 |
---|---|
LPガス | 家庭のガスコンロ、タクシーの燃料 |
ナフサ | 石油化学の原料 |
ガソリン | 自動車の燃料 |
ジェット燃料 | ジェット機の燃料 |
灯油 | ストーブの燃料 |
軽油 | バス・トラックの燃料 |
重油 | 工場・発電所の燃料 |
潤滑油 | エンジン・機械の潤滑油 |
アスファルト | 道路の塗装 |
硫黄 | 肥料や薬品の原料 |